オンラインバンク用のセキュリティソフトについて知っておくべき事
今回はオンラインバンク用のセキュリティソフトについて、誤解したままでは危険な事柄について説明します。
ここで言う「オンラインバンク用のセキュリティソフト」とは、銀行が無償で顧客に提供している「Trusteer Rapport」や「セキュアブレイン Phishwall」などを指します。今回は個人向けに限ります (SOHOや個人事業主は法人扱いです) また同じ銀行でも法人と個人で違う場合があります。
- 対応する銀行との取引のみしか保護しない
つまりオンラインショッピングや証券取引時の保護はしません。通販の詐欺サイトに振込をした場合なども保護対象外です。
また対応していない銀行との取引も保護対象外です。 - 銀行ごとにセキュリティソフトをいれなければならない
複数の銀行のオンラインバンキングを利用する場合、それぞれの銀行に対応したセキュリティソフトをいれなければなりません。
例:以下の2つの銀行を利用している場合
三菱東京UFJ銀行・・・Trusteer Rapport
ゆうちょ銀行・・・・・セキュアブレイン Phishwall
このように2つのセキュリティソフトをいれなければいけません。
また、ゆうちょ銀行を利用しているのにRapportを入れても保護されません。 - 利用していない場合、補償を受けられない場合がある
ほとんどの銀行で補償の条件として明記されています。利用していない場合過失とみなされ減額や無補償等のペナルティを課せられます。 - 他のセキュリティソフトとの併用でトラブルになることもある
残念ながら完全にトラブルなしというわけにはいきません。特定のセキュリティソフトとの組み合わせでは設定を一部調整する必要がでるものもあります。
- 基本的にウイルスの駆除はしない
一部例外はありますが、駆除機能はありません。駆除機能があるものでもオンラインバンクに関係する一部のウイルスに限ります。 - 別途、総合セキュリティソフトが必要
上述のように、取引以外の保護はしませんので総合セキュリティソフトの導入が必要です。